Macでの水彩風イラストの描き方
水彩紙を選ぶ
「New Canvas」(新規キャンバス)カードの「Surface」(用紙)で「Watercolor Paper」(水彩紙)を選び、「Create Canvas」(キャンバスを作成)をクリックします。あとから「Studio」サイドバーの「Surface」ボタンで切り替えることもできます。
紙の質感をオンにする
「Settings」▸「Tools」を開き、初期設定ではオフの「Paper texture affects brushes」(紙の質感をブラシに反映)をオンにします。水彩の塗りに、中目の水彩紙の質感が出るようになります。
水彩ブラシを選ぶ
ツールパレットで「Brush」(水彩・墨)ツール(B)をクリックし、もう一度クリックしてスタイル一覧を開きます。「Round Wash」は無料版で使えます。縁に色がたまる「Watercolor」はProで使えます。
サイズと不透明度を決める
「Tool Options」(ツールオプション)で「Size」(太さ)を決め、淡い塗りにするなら「Opacity」(不透明度)を低くします。ペンタブなら、6種類すべての水彩ブラシで筆圧によって太さが変わり、そのうち5種類は濃さも変わります(詳しくはペンタブの筆圧と傾き)。
塗りを重ねて色を深める
淡い塗りを置いてから、濃い色を上に重ねていきます。どのストロークも半透明なので、重なったところの色が濃くなります。1本のストロークが自分自身と重なったところも同じです。
色がたまって乾くのを待つ
「Watercolor」でストロークを描き終えると、縁に色がたまって濃くなります。絵の具が乾く前なら、「Blend」(ぼかし・指先)ファミリー(R)の「Smudge」(指先ツール)で、乾いた絵の具よりも大きく伸ばせます。
濡れた絵の具のようにふるまうデジタル水彩
Paint Myは、水彩の塗りを濡れた半透明の顔料として扱う、Mac用の水彩画アプリです。ストロークごとに不透明度の上限があるため、1回の塗りは半透明のままで、2回目の塗りが1回目と交わったところで色が深まります。
「Watercolor」、「Ink Wash」、「Streaky Wash」、「Splatter Wash」は、ストロークを描き終えると縁に色がたまります。ドラッグしている間も、縁の仕上がりをプレビューで確認できます。6種類すべての輪郭は不規則で、そのうち5種類はストロークに沿って濃さにもムラが出るので、のっぺりとした均一な塗りになりません。
ブラシと色の組み合わせが新しくなるたびに新しいレイヤーが作られるので、ほかの塗りに触れずに、1つの塗りだけを非表示にしたり、ロックしたり、不透明度を変えたりできます。無料版の作品はレイヤー3枚までで、それ以降の新しいストロークは選択中のレイヤーに描かれます。Proならレイヤー数の上限はありません。
本物の水彩のようなブラシ:6つのスタイル
「Brush」のスタイル一覧にあるどのカードにも、Proのスタイルも含めて、ブラシエンジンが描いたプレビューのストロークが表示されます。ブラシ一覧の水彩・墨(Brush)ファミリーで見比べてみてください。
- Watercolor(Pro):軽くムラのある塗りで、縁にはっきりと色がたまります。ほかの5種類より長く濡れたままです。
- Ink Wash(Pro):水墨画のための、濡れた半透明の塗りです。縁に色がたまります。
- Round Wash(無料版で使える14種類の1つ):楕円形の先端が、ストロークに合わせて向きを変えます。筆圧で太さが変わります。
- Dry Brush(Pro):水が少なく、ストロークに沿ってかすれた筋が出ます。
- Streaky Wash(Pro):ストロークに沿った筋、ムラの大きい濃さ、うっすらとたまる縁の色が特徴です。
- Splatter Wash(Pro):ストロークの外側までしずくが飛び散り、縁に色がたまります。
Macで描くデジタル水墨画
水墨画風に描くなら、「Ink Wash」(Pro)を選んで黒で描きます。「Opacity」を下げて淡い灰色を置き、その上に濃い調子を重ねていきます。同じ色のストロークが重なったところは墨が濃くなり、どのストロークも縁に色がたまります。
くっきりした線は、「Pen & Ink」(ペン・インク)ファミリー(N)で加えます。鉛筆、木炭、インクについては、Macでスケッチのガイドで紹介しています。
水彩紙、乾き、書き出し
「Watercolor Paper」は中目の水彩紙です。8種類ある用紙の1つで、用紙はすべて無料版で使えます。「Paper texture affects brushes」をオンにすると、塗りが紙の目に引っかかってかすれます。オフのときは、どのブラシも「Fine Paper」と同じように描けます。
濡れた絵の具は、ブラシごとに決まったペースで、時間とともに乾きます。塗りたての絵の具はつやつやと光り、乾くと本来の色になります。このつやは表示だけのもので、「Settings」▸「Appearance」▸「Wet paint sheen」(濡れた絵の具のつや)でオフにできます。濡れた状態は保存されないため、開き直した作品は乾いています。
書き出しはすべて無料です。「Export as PNG…」(PNGとして書き出す)では用紙が含まれないため、塗っていない部分は透明になります。「Export as JPEG…」では、質感のない用紙の地の色が使われます。「Export as Layered PSD…」(レイヤーを保ったPSDとして書き出す)なら、すべてのレイヤーが保たれます。
写真を水彩画にしたいときは、Paint It for Me(写真を本物のブラシで一筆ずつ描き上げる機能)で「Watercolor」(水彩)の画材を選べば、写真を絵画風に描き上げられます。不透明な絵の具については、Macで油絵・厚塗りのガイドをご覧ください。
よくある質問
デジタルでも、リアルな水彩画は描けますか?
はい。Paint MyはMac用の水彩画ソフトです。塗りは半透明のまま、ストロークが重なったところが濃くなり、時間とともに乾きます。6種類の水彩ブラシのうち4種類は、縁に色がたまります。なお、ブルームやバックラン(水が戻ってできる模様)は再現しません。
デジタル水彩を本物らしく見せるには、どうすればいいですか?
1回で濃く塗るのではなく、淡く半透明の塗りを重ねていきます。「Watercolor」や「Ink Wash」(どちらもPro)のように、縁に色がたまるブラシを使ってみてください。「Paper texture affects brushes」をオンにして、「Watercolor Paper」に描きます。
デジタル水彩には、どの紙の質感を使えばいいですか?
中目の水彩紙「Watercolor Paper」を使い、初期設定ではオフの「Settings」▸「Tools」▸「Paper texture affects brushes」をオンにします。
無料版で使える水彩ブラシはどれですか?
「Round Wash」は、無料版で使える14種類のブラシの1つです。「Watercolor」、「Ink Wash」、「Dry Brush」、「Streaky Wash」、「Splatter Wash」はProで使えます。Proなら57種類すべてのブラシが使えます。
絵の具は本当に乾くのですか?
はい。濡れた絵の具は時間とともに乾き、乾く前のほうが指先ツールでよく伸びます。つやは表示だけのもので、書き出した画像やファイルに残ることはありません。
アプリの表示言語は英語です。メニュー名やツール名は、アプリの表示どおり英語で記載しています。