12の画材ファミリー、57種類のブラシ

Macのお絵描きソフトPaint Myのブラシは、12の画材ファミリーに57種類。鉛筆、インク、マーカー、水彩、油彩、パステル、チョーク、エアブラシ、スプレー缶、ドットまで。14種類は無料版で使えます(各画材1つと消しゴム3種類)。Brush Studio(オリジナルブラシを作る機能)で自作したブラシは、Proで保存して使えます。

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無料版で使えるブラシには印がついています。そのほかのブラシはPaint My Proで使えます。

P

Pencil 6種類無料版: HB Graphite

スケッチ、陰影づけ、線画に使える6種類の芯。細いHBの黒鉛から、太い木炭まであります。鉛筆の線はどれも半透明なので、線が重なったり、同じところを往復したりすると黒鉛が濃くなります。ペンタブのペンを寝かせると、6種類すべてが芯の側面で塗れ、タッチは太く、淡く、やわらかくなります。ただし「Mechanical 0.5」の反応はわずかです。

  • HB Graphite無料版細く淡い黒鉛。筆圧で太さと濃さが変わり、傾けると側面で塗れます。
  • 6B SoftPro「HB Graphite」よりやわらかく濃い芯。太さは2〜40pxで、傾けると側面で塗れます。
  • Mechanical 0.5Proざらつきのない1〜4pxの細い線。筆圧で変わるのは太さではなく濃さです。
  • Charcoal StickPro4〜80pxの太くやわらかいタッチで、ざらつきが強めです。傾けると側面で塗れます。
  • Colored PencilProざらつきのある半透明の色で、重ねたところが濃くなります。傾けて塗ることもできます。
  • CarpenterPro90°に固定された平たい芯。描く方向によって線の太さが変わります。
N

Pen & Ink 6種類無料版: Ballpoint

線画、ペン入れ、レタリングに使える6種類のペン。インクは濡れた状態でのり、やがて乾きます。「Fountain」と「Brush Pen」は楕円形のペン先が線の向きに合わせて回り、「Calligraphy」は平たいペン先を45°に固定しています。「Fine-liner」と「Technical」はどんな筆圧でも同じ太さを保つので、ペンで描くスケッチでも均一な線を引けます。

  • Ballpoint無料版1〜12pxのインクの線。筆圧をかけるほど太くなります。
  • Fine-linerProくっきりと均一な線。どんな筆圧でも太さが変わりません。
  • FountainPro線の向きに合わせて回る楕円形のペン先。筆圧で太くなり、傾きにもわずかに反応します。
  • Brush PenPro線の向きに合わせて回る楕円形の穂先。筆圧で最大48pxまで太くなります。
  • CalligraphyPro45°に固定した平たいペン先。引く方向によって、太い線と細い線が生まれます。
  • TechnicalPro輪郭がとてもシャープな1〜8pxの線。筆圧では変わりません。
H

Marker 5種類無料版: Chisel

色塗り、レタリング、ハイライトに使える5種類の半透明マーカー。重ねたところが濃くなるので、塗り重ねるほど色が深まります。「Chisel」、「Dual Tip」、「Highlighter」、「Alcohol Blend」は平たいペン先を一定の角度に保つため、描く方向によって線の太さが変わります。

  • Chisel無料版45°に保たれた平たいペン先で、筆圧には反応しません。重ねたところが濃くなります。
  • Fine TipPro2〜24pxの丸いペン先。どんな筆圧でも太さは均一です。
  • Dual TipPro45°の斜めのペン先。「Chisel」と違って、筆圧で太くなります。
  • HighlighterPro水平で平たいペン先に、透け感の強いインク。太さは10〜100pxです。
  • Alcohol BlendPro輪郭がやわらかく、みずみずしいマーカー。筆圧で変わるのは太さではなく濃さです。
B

Brush 6種類無料版: Round Wash

水彩の塗り、墨の濃淡、かすれた筆致に使える6種類のブラシ。どのストロークも半透明で、重ねたところが濃くなり、時間とともに乾きます。「Watercolor」、「Ink Wash」、「Streaky Wash」、「Splatter Wash」は、描き終えると縁に色がたまります。6種類とも輪郭は不規則で自然な形をしており、そのうち5種類はストロークに沿って濃さにむらが出ます。

  • WatercolorPro縁に色が濃くたまります。濃さにむらがあり、輪郭は不規則です。
  • Ink WashPro淡く透ける塗りで、縁に色がたまります。
  • Round Wash無料版線の向きに合わせて回る、わずかに楕円形の穂先。筆圧で変わるのは濃さではなく太さです。
  • Dry BrushProストロークに沿ってかすれた筋が走り、まだらにむらのある塗りになります。
  • Streaky WashPro筋の入った幅広の塗りで、縁にうっすらと色がたまります。
  • Splatter WashPro塗りの外側にしずくが飛び、縁には色が濃くたまります。
O

Paint 3種類無料版: Acrylic

下の色を透かさずに覆う、3種類の不透明な絵の具。「Oil」はストロークを横切る筋状の凹凸(厚塗り)を残し、「Gouache」は平らでマットな粒子感、「Acrylic」はなめらかでむらのない色をのせます。乾く前の絵の具は、乾いたものよりよく伸びます。

  • OilProストロークを横切る筋状の厚塗り。「Acrylic」よりはるかに長く乾きません。
  • GouachePro平らでマットな粒子感で、どの用紙でも同じ見え方です。
  • Acrylic無料版粒子感のない、なめらかでほぼベタ塗りの仕上がり。筆圧で太さが変わります。
C

Dry Media 3種類無料版: Pastel

紙の目に当たって、それぞれ違う形でかすれる3種類のスティック画材。「Pastel」と「Conté」は紙の目の山にのり、谷では崩れるように抜けます。「Crayon」にはろうのはじきがあります。3種類とも下の色を透かさずに覆い、ペンタブのペンを寝かせると側面で塗れます。

  • Pastel無料版紙の目の山にのり、谷では崩れるように抜けます。
  • CrayonProろうのはじき。紙の目の一部に色がのりにくく、タッチがかすれます。
  • ContéPro「Pastel」よりざらつきが少なく、輪郭はしっかりしています。太さは3〜40pxです。
K

Chalk 3種類無料版: Soft Chalk

粉っぽく、かすれたタッチの3種類のチョーク。「Soft Chalk」と「Hard Chalk」は紙の目の山に粉がつき、山と山の間では点々と抜けます。「Dusty Chalk」はストロークに沿って太い筋を引きます。3種類とも不透明で、ペンタブのペンを寝かせると側面で塗れます。

  • Soft Chalk無料版紙の目の山に粉がつき、点々と抜けます。傾けると側面で塗れます。
  • Hard ChalkPro「Soft Chalk」より硬く、しっかりした塗り。粉でかすれる部分が少なめです。
  • Dusty ChalkProストロークに沿った太い筋に、わずかに散らばるタッチが加わります。
A

Airbrush 6種類無料版: Airbrush

エアブラシ塗りのやわらかな陰影、なめらかなグラデーション、吹き付けの質感に使える6種類のデジタルエアブラシ。本物のエアブラシと同じように、手を止めていても吹き付けが続き、その場所の色が濃くなっていきます。4種類は筆圧で濃さが決まり、「Stipple」と「Spatter Flick」は筆圧に関係なく点を散らします。

  • Airbrush無料版輪郭が完全にやわらかく、濃さは控えめなので、色が少しずつ重なります。筆圧で濃さが決まります。
  • StipplePro輪郭のくっきりした点が、間隔を広くとって散らばります。筆圧では変わりません。
  • Fine DetailPro細部の描き込み向けの、4〜60pxの小さくやわらかな吹き付け。
  • Soft HaloPro広いグラデーション向けの、30〜300pxのとても大きく淡い、やわらかな吹き付け。
  • Mist ConeProざらついた円錐状の吹き付け。中心は点が密で、ふちに向かってまばらにぼやけます。
  • Spatter FlickPro粗く散らばる飛沫に、ふちの外まで飛ぶしずくが加わります。
S

Spray Can 10種類無料版: Classic Can

グラフィティ、レタリング、汚しの質感に使える10種類のスプレー缶。どの缶も、手を止めていても吹き付けが続き、その場所に絵の具が濃くたまります。液だれするのは「Hi-Fi」だけで、それも同じ場所にとどまったときだけ。動かしながら吹き付けているときに液だれすることはありません。「Fat Cap」は最大320pxの幅広いエアゾールの円錐を、「Skinny Cap」は最大90pxの細く輪郭のはっきりした線を吹き付けます。

  • Classic Can無料版点がのったり抜けたりする、粒状のスプレー。筆圧で濃さが決まります。
  • Wide FanPro広い面を塗るための、40〜240pxの幅広い粒状スプレー。
  • SplatterPro線のまわりに広く飛び散る粒状のタッチ。筆圧では変わりません。
  • MattePro手を止めると色がたまる粒状のスプレー缶。ただし液だれはしません。
  • Fat CapPro60〜320pxの幅広いエアゾールの円錐。中心は密で、ふちはぼやけます。
  • Skinny CapPro8〜90pxの細いエアゾールの線で、「Fat Cap」より輪郭がはっきりしています。
  • StencilPro輪郭のくっきりした粒状スプレー。マスクではなく、ブラシです。
  • Dust & GrimePro点やしずくがまばらに散る、乾いた感じのエアゾール。汚れや使い込んだ風合いに。
  • RustProむらのあるエアゾールで、ふちの外までしずくが飛びます。汚しの質感に。
  • Hi-FiProなめらかでやわらかな塗り。1か所で手を止めると、絵の具が液だれします。
X

Pixel 3種類無料版: Pixel Brush

「Pixel」のスタイルは、すべてのタッチを正方形のグリッドにそろえます。「Cell」(セル)のサイズは4〜64pxの間で4px刻みに選べ、「Pixel」のスタイルを選んでいる間はグリッドが表示されます。初期設定でオンの「Pixel-perfect」は斜め線の角の二重ドットを消し、すばやく描いても線が途切れません。シンメトリーの描画も使え、対称に描かれたタッチもすべて同じグリッドにそろいます。

  • Pixel Brush無料版グリッドのマスをまるごと塗ります。「Pixel-perfect」で斜め線の角の二重ドットを消せます。
  • Pixel ShadingPro
  • DitherPro
E

Eraser 3種類無料版: Hard, Soft, Color-aware

消しゴムは3種類で、3つとも無料版で使えます。「Hard」と「Soft」は、くっきりした縁、またはなだらかな縁で消します。「Color-aware」は最初に触れたピクセルに近い色だけを消し、その範囲は「Tolerance」(許容値)スライダーで調整します。どの消しゴムも、最初に触れた位置に絵の具がある、表示中の最上位のレイヤーに対して働きます。読み込んだ写真も対象です。

  • Hard無料版2〜200pxの、くっきりした縁。筆圧で太さが変わります。
  • Soft無料版やわらかく、なだらかな縁。筆圧で太さと濃さが変わります。
  • Color-aware無料版最初に触れたピクセルに似た色だけを消します。範囲は「Tolerance」で調整します。
R

Blend 3種類無料版: Smudge

色を足すのではなく、キャンバス上の絵の具を動かす3種類のツール。「Smudge」(指先ツール)と「Liquid Smear」はツールの下の色を拾って引きのばし、「Blur」(ぼかし)はその場で輪郭をやわらげます。乾く前の絵の具は、乾いたものよりはるかによく伸びます。消しゴムと同じく、最初に触れた位置に絵の具がある、表示中の最上位のレイヤーに対して働きます。

  • Smudge無料版下の色を拾って引きのばします。乾く前の絵の具ほどよく伸びます。
  • BlurPro絵の具を引きのばさず、その場で輪郭をやわらげます。筆圧で効き具合が決まります。
  • Liquid SmearPro「Smudge」のように色を引きのばします。効きが強く、タッチの間隔も狭いため、よりしっかり伸びます。

Brush Studio · ⌥⌘B

Brush Studioで、オリジナルブラシを自作

Brush Studio(「View」▸「Brush Studio…」、⌥⌘B)では、内蔵スタイルをもとに、14のスライダーと2つのスイッチでブラシを作れます。動かすたびにブラシエンジンがプレビューを描き直します。誰でも全項目を試せますが、保存と使用はProの機能です。ブラシの読み込み・書き出しはできません。

  • Shape(形)Size(サイズ)、Hardness(硬さ)、Roundness(丸み)、Spacing(間隔)
  • Paint(塗り)Flow(濃さ)、Stroke Opacity(ストロークの不透明度)、Wetness(水分量)、Edge Darkening(縁の濃さ)
  • Texture(質感)Grain(粒子)、Scatter(散らし)、Tip Irregularity(先端の不規則さ)、Splatter(飛沫)、Flow Variation(濃さのむら)
  • Response(反応)「Pressure changes size」(筆圧で太さ)、「Pressure changes flow」(筆圧で濃さ)、Tilt(傾き)

オリジナルブラシは、もとのブラシの画材ファミリー、ふるまい、粒子の種類、顔料、液だれ、乾くまでの時間を引き継ぎます。保存したMacの中だけに残り、同期はされません。

よくある質問

オリジナルブラシはどうやって作りますか?

「View」▸「Brush Studio…」(⌥⌘B)を選ぶか、「Pencil」のスタイル一覧の下にある「New Pencil Style」をクリックします(ボタンは画材ファミリーごとにあります)。新しいブラシは内蔵スタイルのコピーとして始まり、通常は使用中のスタイルがもとになって、「HB Graphite Copy」のような名前がつきます。「Shape」、「Paint」、「Texture」、「Response」の各項目を動かすと、プレビューが描き直されます。

必要なら名前を変えて、「Save」(⌘S)をクリックします。作ったブラシは「My Brushes」と、その画材ファミリーのスタイル一覧に、内蔵スタイルと並んで表示されます。自作ブラシの保存と使用はProの機能です。Proがなくても、すべての項目を動かしてプレビューを確かめられます。

ほかのアプリのブラシは読み込めますか?

いいえ。Paint Myにはブラシの読み込み・書き出し機能はなく、ブラシの共有や同期もできません。ブラシは、57種類の内蔵スタイルのひとつをもとにBrush Studioで自作します。作ったブラシは、保存したMacの中に残ります。

無料版で使えるブラシはどれですか?

57種類のうち14種類を無料版で使えます。各画材から1つずつと、3種類の消しゴムすべてです。具体的には「HB Graphite」、「Ballpoint」、「Chisel」、「Round Wash」、「Acrylic」、「Pastel」、「Soft Chalk」、「Airbrush」、「Classic Can」、「Pixel Brush」、「Smudge」と、消しゴムの「Hard」、「Soft」、「Color-aware」です。

残りの43種類はPaint My Proで使えます。それらのプレビューも、Proバッジつきで各スタイル一覧に表示されます。無料版とPaint My Proの違いもあわせてご覧ください。

スプレー缶は液だれしますか?

液だれするのは「Hi-Fi」だけで、それも同じ場所にとどまったときだけです。ある場所が絵の具で飽和し、さらに絵の具が加わり続けると、あふれた分がキャンバスを流れ落ちます。流れは次第に速くなり、少し左右に揺れながら、先端が丸くなって止まります。動かしながら吹き付けているときは液だれしません。

どのスプレー缶もエアブラシも、手を止めている間も吹き付けが続くため、その場所に絵の具が濃くたまります。「Matte」を含む残り9種類の缶は液だれしません。「Hi-Fi」はProで使えます。

筆圧と傾きは、すべてのブラシで使えますか?

57種類のうち46種類で、筆圧によって太さ、濃さ、またはその両方が変わります。筆圧に反応しない11種類は、「Fine-liner」、「Technical」、「Chisel」、「Fine Tip」、「Highlighter」、「Stipple」、「Spatter Flick」、「Splatter」と、Pixelの3つのスタイルです。マウスでは、すべてのストロークが最大の筆圧で描かれます。

傾きを使うにはペンタブのペンが必要で、対応するのは13種類です。6種類の鉛筆すべて、「Fountain」、「Pastel」、「Crayon」、「Conté」、そして3種類のチョークです。ペンを寝かせると、鉛筆の側面で塗るときのように、タッチは淡く、やわらかくなり、太さは最大で約3倍になります。粒子感のあるスタイルでは、ざらつきも強くなります。詳しくはペンタブの筆圧と傾きのガイドをご覧ください。

さあ、Macでお絵描きを

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macOS 14 Sonoma以降/Mac専用/アプリの表示言語は英語