Macでレイヤーと合成モードを使う方法

  1. レイヤーを表示する

    ツールバーの「Studio」をクリックすると、「Layers」(レイヤー)の一覧が表示されます。上のレイヤーから順に並び、それぞれにサムネイル、名前、目のボタンがあります。

  2. レイヤーを追加する

    +ボタン(「Add Layer」)をクリックすると、新しいレイヤーが最上部に追加され、アクティブになります。無料版でレイヤーがすでに3枚ある場合は、代わりに「Combine Layers」(レイヤーをまとめる)が表示されます。

  3. 合成モードを選ぶ

    レイヤーを選び、名前の下にあるモード(最初は「Normal」と表示)をクリックして、「Multiply」(乗算)など27種類から選びます。

  4. 不透明度を設定する

    アクティブな行にある細いトラックをドラッグして、レイヤーの不透明度を0〜100%で設定します。

  5. レイヤーの重なりを整える

    行をドラッグして並べ替え、名前をダブルクリックして変更し、目のボタンをクリックしてレイヤーを非表示にします。右クリックすると、「Lock Layer」(レイヤーをロック)や「Duplicate Layer」(レイヤーを複製)を選べます。

  6. レイヤーを書き出す

    すべてのレイヤーを保つなら、「File」▸「Export as Layered PSD…」を選びます。⇧⌘Eを押すと「Export Selected Layers…」(選択したレイヤーを書き出す)になります。

レイヤー機能のある、Macのお絵描きソフト

Paint Myには、レイヤー機能が最初から組み込まれています。新しいキャンバスは「Layer 1」から始まり、最初の線を描くとその名前が変わります。その後、新しいブラシや色で描くと、両方の名前がついた新しいレイヤー(例:「Red HB Graphite」)ができます。

各レイヤーには、名前、表示・非表示、ロック、不透明度、合成モード、位置があります。非表示やロック中のレイヤーには、描く、塗りつぶす、消去するといった操作はできません。

「Magic」▸「Import Photo…」で読み込んだ写真は、新しい「Photo」レイヤーに入ります。そのため「Remove Background」(画像の背景を削除して透過にする機能。1回無料)のあとで、切り抜きの下に新しい背景を描けます。手順はMacで背景透過のガイドで紹介しています。

無料版では、1枚の絵につきレイヤーは3枚までです。3枚が埋まると、新しく描いた絵の具は選んでいるレイヤーに入ります。「Combine Layers」を使えば、絵の見た目を変えずに、レイヤーを少ない枚数にまとめられます。

イラストでのレイヤーの使い方

作業ごとにレイヤーを分けておけば、ほかの部分に触れずに一部だけを直せます。次の3枚の構成なら、無料版にも収まります。先にレイヤーを追加しておきます。

  • 色塗り:最下段に「Normal」のまま置き、ベタで形を塗ります。
  • 影:中段に置いて「Multiply」に設定し、色の上から影を塗ります。
  • 線画:最上段に置き、「Lock Layer」でロックして、うっかり描いた線が入らないようにします。

レイヤーの合成モードの種類と効果

合成モード(描画モード)は、レイヤーの色を、その下にあるすべての色とどう混ぜるかを決めます。27種類すべてを無料版で使え、メニューでは効果ごとにグループ分けされています。

  • Normal、Dissolve(通常・ディザ合成):レイヤーがそのまま上に重なります。Dissolveは、半透明の絵の具を、散らばった不透明なピクセルに変えます。
  • Darken、Multiply、Color Burn、Linear Burn、Darker Color(乗算など暗くする系統):下の色より明るくなることはありません。
  • Lighten、Screen、Color Dodge、Linear Dodge (Add)、Lighter Color(スクリーンなど明るくする系統):下の色より暗くなることはありません。
  • Overlay、Soft Light、Hard Light、Vivid Light、Linear Light、Pin Light、Hard Mix(オーバーレイなどコントラストの系統):明るい色はより明るく、暗い色はより暗くなり、コントラストが強まります。
  • Difference、Exclusion、Subtract、Divide(差の絶対値・除外・減算・除算):レイヤーと下の色を比べて、グラフィックな効果を出します。
  • Hue、Saturation、Color、Luminosity(色相・彩度・カラー・輝度):それぞれ色相、彩度、色相と彩度、明るさをレイヤーから取り、残りは下の色から取ります。

乗算レイヤーで影を塗る

乗算(Multiply)は、レイヤーの色に下の色を掛け合わせます。白は何も変えず、それ以外の色はすべて暗くなります。透明な絵の具を薄く塗り重ねたような効果です。

影を塗るには、色のレイヤーの上にレイヤーを追加して「Multiply」に設定し、青などの1色で影を塗ります。そのあいだはブラシと色を変えないでください。レイヤーに空きがあると、新しいブラシや色では「Normal」の新しいレイヤーができます。

乗算は白い紙を消すのにも使えます。取り込んだペン画のレイヤーを「Multiply」にして、その下のレイヤーに色を塗ります。紙が白いほど、紙は目立たなくなります。取り込み方はアナログの線画を取り込むのガイドで紹介しています。

Paint It for Me(写真を本物のブラシで一筆ずつ描き上げる機能)のHyperrealisticスタイルでは、「Pencil」(鉛筆)、「Colored Pencil」(色鉛筆)、「Watercolor」(水彩)のレイヤーが乗算になるので、描き重ねるたびに下の層がより深い色になります。Proなら、写真を絵画風に描いたとき、すべてのレイヤーが別々に残ります。

イラストでの合成モードの使い方

スクリーン(Screen)は乗算の逆です。黒は何も変えず、それ以外の色はすべて明るくなります。光の輝きや、輪郭を縁どる光(リムライト)には、スクリーンのレイヤーを使います。

オーバーレイ(Overlay)は、下の明るい部分と暗い部分を保ちます。明るい色はより明るく、暗い色はより深くなり、中間のグレーは何も変えません。カラー(Color)は、下のピクセルの明るさを保ったまま、レイヤーの色相と彩度を与えるので、グレースケールで描いた習作に色をつけるときに使えます。

合成モード、不透明度、名前の変更、削除など、レイヤーパネルでの一部の変更は、取り消しの対象になりません。「Export as Layered PSD…」はすべてのレイヤーの合成モードを保ったまま書き出すので、あとでMacでPSDを開くこともできます。

よくある質問

Paint Myにレイヤー機能はありますか?

はい。どの絵にも「Studio」サイドバーにレイヤーの重なりがあり、名前、表示・非表示、ロック、不透明度、27種類の合成モードを設定できます。

合成モードの乗算(Multiply)には、どんな効果がありますか?

乗算は、レイヤーの色と下の色を掛け合わせるので、結果が下の色より明るくなることはありません。白は見えなくなり、暗い色は下の色を深めます。影や、色の上に重ねる線画に向いています。

レイヤーは何枚まで使えますか?

無料版は1枚の絵につきレイヤー3枚まで、Proならレイヤー数の上限はありません。レイヤーが3枚より多いファイルもすべてのレイヤーごと開けますが、無料版ではそれ以上追加できません。

レイヤーを個別に書き出せますか?

はい。1枚または複数のレイヤーを選んで「Export Selected Layers…」(⇧⌘E)を選ぶと、選んだレイヤーのうち表示中のものだけを、合成モードと不透明度を含めてPNGに書き出せます。範囲は絵の端に合わせて切り詰められます。

PSDでもレイヤーは保たれますか?

はい。「Export as Layered PSD…」は、各レイヤーの名前、不透明度、表示・非表示、合成モード、位置を保ちます。8ビットRGBのレイヤー付きPSDも、これらを保ったまま開けます。

アプリの表示言語は英語です。メニュー名やツール名は、アプリの表示どおり英語で記載しています。